節約しながらプチ贅沢生活 〜これでわかる!素人の為の資産運用講座〜第2回

  これでわかる!素人の為の資産運用講座

私の知り合いの都内某金融機関に勤める現役金融マンMさんにお願いしてマネー講座を
していただくこととなりました。月に2回くらいの更新で進んでいきます。


(ご注意)この文章には、様々な投資に関する話の中で、いくつかの特定の金融商品等に関する話がでてきます。しかしながら、それらの商品に実際に投資するかしないかは、お読みいただいた方ご自身で判断していただきます。もちろん、その商品に投資したことにより被った損失等は、すべて購入した方の責任に帰するものであり、筆者および当ホームページの管理者は一切責任を負いませんので、ご注意下さい。


第2回 資産運用を始める前に(2) (2005.2.13

3.資産運用で気を付けるべきこと

 さて、前回までのステップで、資産運用をするための目的を確認しました。そして、資産・負債の状況も確認しました。この段階で負債のない方は、いよいよどのように資産を運用するか、検討する段階に入ります。今まで普通預金で0.01%の利息に甘んじてきた方も、これからは自己責任で様々な可能性を試すチャンスがあるのです。

 そこで、水を差すようで申し訳ないのですが、資産運用をするにあたっての心構え第4条は、

  (第4条)仕組みがよく分からないものには手を出さない。

です。現在は、様々な仕組みの金融商品が世の中に出回っています。金融機関どうしの垣根も低くなり、今や銀行で投資信託や年金も買うことができます。テレビのCMでも、金融商品に関するものがたくさん流れています。

 しかし、冷静に考えてみてください。CMにあれだけお金をかけたりしてもなお銀行や証券会社が儲かる商品ってどんな商品なんでしょう?そうです。お客が儲からない商品なのです。一般的に仕組みが複雑な商品ほど、様々な手数料がこっそり組み込まれていて金融機関が儲かるようになっているケースが多いのです。

 それにどういう場合に得をして、どういう場合に損をするのか自分で分からない商品を買うと言うことは、予想もしなかった損失を被ることにもなりかねないので、大変危険なことです。世の中には素人にはとても理解できないような複雑な金融商品もありますが、そういったものには手を出さないことが大切です。自分で仕組みを理解し、最大でどのくらいの損失が出る可能性があって、最大の損失が出た場合でも生活に支障を来さない範囲で賢く投資し、資産を増やしていくことこそが、長い目で見て勝つ秘訣だと思います。

 それでは、次回以降紹介する予定の資産運用方法のラインナップを紹介しましょう。

回数

内容

1

株式

2

投資信託

3

外貨預金

4

純金積み立て

5

変額年金

6

一時払養老保険

7

預貯金

8

国債

※内容や順番は、筆者の都合等により変わることがあります。

4.リスクとリターンを考える

 さて、資産運用を始める前に、もう一つどうしても理解しなければならないことがあります。それはリスクとリターンの関係です。皆さんはリスクのある商品と聞くと、何やら危ない感じがするかも知れません。しかし、リスクをとらずにリターンを増やすことはできないので、適切なバランスを持ってリスクを取ることが、資産運用では重要になります。

 例えば、預金と聞くと何となく安全な感じがするでしょうし、株はちょっと危ない感じもしますね。大雑把に言って、その危ない感じがリスクには違いないのですが、もう少し正確に言うと、リスクとは値動きの幅の大きさのような意味合いがあります。例えば、預金と株(例えばA株とします。)にそれぞれ200万円投資した場合で比べてみましょう。預金は1年定期として、年0.5%の利率とします。

現在

1年後

年間利回り

利回り差

悪い予想

良い予想

悪い予想

良い予想

預金

200万円

201万円

201万円

0.5%

0.5%

0%

A

200万円

190万円

230万円

-5.0%

15.0%

20%

 もちろん、株には配当がありますし、その会社が倒産した場合は紙くずになる(つまり0円)ので、単純には比較できないのですが、過去の値動きなどから数学的にリスクを計測することはできます。ただし、今ここで理解して欲しいことは、そんなに難しいことではなく、預金の場合は1年後の利回りは確定している(利回り差が0%)が、A株の場合は20%くらい前後にずれることがあるということをもって、A株の方が預金よりもリスクが高いということです。

5.リスクをとっても良い資産とは?

 最近では、名のある大企業でもリストラの名の下に、事実上の首切りが行われていたり、ある日突然倒産してしまったりします。なかなか先のビジョンが描きにくい世の中です。そんな中で、リスクの小さい資産(基本的には預金ということになります)を年収の2倍程度を目標に貯めていくことで、万が一予想もしない出来事で、月々の収入が絶たれた場合でも心の余裕を持って次の一手を打つことができます。

 それが貯まるまでは、リスクを取って良い資産は、自分で決めた「すべてを失っても他に影響がない」だけの額に限ることです。いろいろな金融商品を購入することは、様々な意味で社会勉強にもなりますが、それが原因で家庭が崩壊してしまっては、元も子もありません。リスクを取れる額を、自分自身でキッチリ決めておいて下さい。

  (第5条)リスクをとっても良い額は、すべてなくなっても困らない額に留めること。

 また、短期と中長期という考え方も重要です。ここでいう短期とは、おおよそ1年以内のことを指します。例えば、子供が4月から幼稚園に入園することが決まっていれば、それに伴って近々出費があることは予想が付きます。その資金をリスク資産で保有することは、ほとんど意味がありません。1年以内に出費が確定しているものについては、リスクは取らず、また引き出したいと思ったときにすぐ引き出せる「流動性」併せ持った「預金」に限るべきです。

 一方、中長期運用では、例えば30代の夫婦が60歳以降の老後資金を貯める場合、まだまだ十分リスクを取ることができます。仮に資産が大きく目減りしても、今後やり直せる期間が長いからです。

  (第6条)短期運用では、リスクは取らないこと。

 以上の点に注意して、自分で投資できそうな金額を考えてみてください。もちろん、今まとまって10万円とか、月々なら1万円とか、明確な線が引かれていれば、どんな形でも構いません。