節約しながらプチ贅沢生活 〜これでわかる!素人の為の資産運用講座〜第3回

  これでわかる!素人の為の資産運用講座

私の知り合いの都内某金融機関に勤める現役金融マンMさんにお願いしてマネー講座を
していただくこととなりました。月に2回くらいの更新で進んでいきます。


(ご注意)この文章には、様々な投資に関する話の中で、いくつかの特定の金融商品等に関する話がでてきます。しかしながら、それらの商品に実際に投資するかしないかは、お読みいただいた方ご自身で判断していただきます。もちろん、その商品に投資したことにより被った損失等は、すべて購入した方の責任に帰するものであり、筆者および当ホームページの管理者は一切責任を負いませんので、ご注意下さい。


第3回 株式投資について(1) (2005.2.27

6.株式とは一体何?

 前回までに、自分で投資Times'>できそうな金額を確定させることができましたので、今回からは、具体的な投資対象について、学んでいきたいと思います。まず、今回は、株式投資からです。株式投資というと、リスクが高く、上級者向けのような印象を持っている方が多いかも知れませんが、

もちろんそういった側面はあるものの、必ずしもそうであるとは限りません。投資の方法にも、いくつかありますし、株式と言ってもいくつかの種類に分かれるからです。

 しかし、まずはそもそも株式とはいったい何なのかについて、少し考えてみましょう。

 株式とは、本来企業を興そうとする者が、資金を集めるために発行するものです。つまり、もうけるためのアイディアはあるのだけど、それを実現するためのお金がない人が、、企業設立のための資金を集めるために、株を発行するのです。こうして集まったお金のことを、その会社の資本金l(*1)と言います。資金を提供した人は、資金提供と交換に株券をもらい、毎年の配当とともに、会社の運営に関して重要な方針を決める株主総会(*3)に参加し、意見を表明する権利を得ます。こういった会社のことを株式会社と呼ぶのです。

 さて、そうすると、資本金1億円の会社は、例えば1万円の株式を1万株発行して設立されるのですが、この株式はずっと1万円のままでしょうか?

 そんなことはありません。なぜなら、この会社がどんどん儲かってたくさん配当を出していれば、その配当ほしさに1万円よりも高く譲って欲しいという人が現れるからです。逆にこの会社が損を出していれば、1万円より安くても売りたいという人が出てくるでしょう。この会社が潰れてしまえば、株券はただの紙切れですから、そうなる前に売ってしまおうと考える人もいるはずです。

 こういった、株式の売買を行う場所を、証券取引所と言います。日本では、ほとんどの株式売買は、東京にある東京証券取引所で行われています。

 以上から分かるように、株式投資をした場合、毎年配当を受け取ることができます。ただし、その企業の業績が不振であると、無配(配当がないこと)ということも当然あります。配当利益には、現在10%の税金がかかりますので、1000円の配当を受け取った場合、手元には900円が残ります。もちろん、源泉徴収なので、手続きなどは必要なく、初めから900円が送金されます。この配当利益のことを、ちょっと難しい言葉で「インカム・ゲイン」と言います。

 また、1万円で購入した株式を、1万2000円で売ることができた場合、2000円のもうけが出ますね。こちらの利益のことを「キャピタル・ゲイン」といいます。損失の場合は、「キャピタル・ロス」です。キャピタル・ゲインの課税については、少々複雑なので、別の機会に譲りたいと思います。

7.株式投資にはどんな種類があるか

 株式と言った場合に、一般には日本株のことを指しますが、外国の株式についても当然投資することができます。実際、アメリカ株や香港株を扱っている日本の証券会社もかなりあります。

 また、日本株と行っても、株式を上場(*4)している会社の数はかなり多く、その会社の規模などによって、株式市場がランク分けされています。東京証券取引所では、大企業のみを集めた1部の下に、やや条件を満たせない2部があります。その他、新興企業などを集めたジャスダック、マザーズなどがあります。

 さらに、単元株(*5)以下の取引ができる「ミニ株」や、月々の積み立て投資ができる「るいとう」があります。

 何だかいろいろあって、めまいがしそうですが、ひとつずつ説明していくので、安心してください。次回は、試しに日本株を買ってみて、どのようなお金がかかり、どのような損益が出るのか、見てみましょう。といっても、もちろん練習のために架空の取引を行ってみます。

(用語解説)

 (*1)資本金

 株主資本とも言われ、株主に属する資産のことを言う。一般に、資本を集めて企業を興すが、資本金だけでは資金不足となるため、銀行などから借金をしてそれを補うことになる。この借金を負債と言い、他人資本とも言う。

 企業には、株主から集めた「資本」と銀行から借りた「負債」によって、資産が形成されているので、「資産=資本+負債」と言う関係が成り立つ。これを表の形で表したものが、バランスシートと言われ、会社の健全度を見るためには重要な財務諸表となっている。

資産



負債



資本

(*2)配当

 一般には、中間決算の時に中間配当が支払われ、期末決算の時に、期末の配当が支払われるので、年に2回受け取ることができる。例えば、トヨタ自動車の場合、昨期は中間配当が1株当たり20円で、期末が25円だったので、合計で45円の配当があった。1株の株価が約4000円であるから、配当利回りは1.125%になり、定期預金などとは比べものにならない。

(*3)株主総会

 年に一度開かれ、株主であれば誰でも参加することができる。多くの企業は3月末が期末になっているので、商法の規定により3ヶ月以内に株主総会を開く必要があるため、6月末には株主総会ラッシュとなる。また、株主総会が遠隔地で参加できない場合でも、議決権行使書というものが送られてくるので、そのはがきに総会で議論される議案の賛否を記載して送ることができる。最近では、携帯電話で議決権を行使できるところも増えてきているので、機会のある方は、一度参加してみることをおすすめする。

(*4)上場

 株式は、証券取引所で取り引きされると書いたが、実際には一定の条件を満たしていないと証券取引所の取引対象に加えてもらうことができない。その条件を満たして取引対象となることを上場するという。未上場の株式は、直接誰か売ってもらう人を探して買うことはできるが、個人ではまず不可能なので、上場されている株式が投資対象のすべてであると考えておいて差し支えはない。

(*5)単元株

 1株が100円の株があったとして、100円を出すとその株を買うことができるかというと、実際には取引の手間やコストなどを考慮して、ある程度の束で売買することが規定されている場合が多い。例えば、前出のトヨタ自動車の場合、100株単位でしか売買することができず、従って株価が4000円の場合、最低40万円を用意しないとトヨタ自動車の株を買うことはできない。この最低の取引単位のことを単元株という。