外国株の投資について 〜これでわかる!素人の為の資産運用講座〜第6回
これで分かる!素人のための資産運用講座


(ご注意)この文章には、様々な投資に関する話の中で、いくつかの特定の金融商品等に関する話がでてきます。しかしながら、それらの商品に実際に投資するかしないかは、お読みいただいた方ご自身で判断していただきます。もちろん、その商品に投資したことにより被った損失等は、すべて購入した方の責任に帰するものであり、筆者および当ホームページの管理者は一切責任を負いませんので、ご注意下さい。



第6回 株式投資について(4) (2005.5.3)
12.外国株の投資について

 これまで、トヨタ自動車を例に、日本株の購入について見てきました。しかし、世界には日本以外にも証券取引所があり、外国人が購入することができる国があります。外国株を購入することには、リスクヘッジの観点からひとつ大きな意味があります。すなわち、リスクを分散することができると言うことです。例えば、日本株だけが値下がりしてしまうような事態においても、米国株や香港株を持っていれば、そちらは値上がりしてカバーできるかも知れません。株の銘柄を多く保有してリスクを分散する、あるいは異なった業種の株に投資してリスクを分散する、ということと同様に、いろんな国に投資することは、リスクの分散になるのです。
 一方で、別のリスクも考慮する必要があります。まずは、外国株は外貨建ですから、為替リスクが発生します。例えば、米国株を$50で買って、$60で売ったとすると、$10儲かったように見えますが、買ったときが$1=¥120、売ったときが$1=¥100だったとすると、6000円で買って6000円で売ったことになるので、まったく儲けはなかったことになります。しかし、逆に株が値下がりしても、同時に円安になったために、実質儲かってしまうという可能性もあります。
 また、カントリーリスクという意味で、極端な例としては、その国で外国人向けにだけ重税を課したりして、実質的に株の取引を制限してしまうなどの措置も、絶対にないとは言い切れないので、国内の投資とまったく同じと言うことではないと思います。ただし、このような措置は、先のアルゼンチンのように、国が破産するような大変な出来事がない限り、起こり得ないことでしょうから、あまり神経質にならない方が良いかも知れません。
 以上のようなメリット、デメリットを含めて投資先の選択肢のひとつとして、検討すれば良いと思いますが、ネット証券で投資できる外国株としては、主に米国株(Eトレード証券、楽天証券)と、中国株(アイザワ証券、東洋証券、内藤証券など)があります。さらに、アイザワ証券では、韓国株や台湾株にも投資することができます。また、最近注目のインド株については、現在取り引きできる証券会社は無いようです。

13.香港株の投資について
 さて、外国株投資の例として、私が実際に投資している香港株を例に取って、具体的に説明していきます。
 香港株の魅力は、いくつか挙げられますが、最大のものはやはり、潜在的な成長力が日本とは比べものにならないと言うことでしょう。未だ発展途上にある中国と言う国は、ここ数年8?9%の成長を続けています。株価が経済成長にある程度リンクすることは間違いないので、ここ数年0?2%程度の成長しか遂げていない日本の株よりは、価格上昇の潜在力は大きいと考えて良いでしょう。もちろん、香港市場では私たちが知っている企業などほとんどありませんから、いわば当てずっぽうに会社を選んで投資せざるを得ないという側面もありますが、それでもある程度の数の企業に分散して投資すれば、仮に潰れる会社があっても、逆に倍とか3倍になる銘柄もあって、相殺されるので、あまり問題にならないと思います。2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博に向けて、多くの投資が国をあげて行われており、成長の土壌はかなり整っていると言えます。
 2番目の魅力は、比較的少ない資金でも投資が可能だと言うことです。先に見た「トヨタ自動車」では、単元株を買うのに約40万円が必要でした。しかし、香港株であれば、多くは価格が2香港ドル程度で単元株が2000株ですので、4000香港ドル(1香港ドル=13円として5万2000円)程度からの投資が可能です。少ない資金で単元株が買えるということは、同じ資金で多くの銘柄に投資することができるので、簡単にリスクを分散することができることになります。1銘柄が5万円であるとすると、150万円あれば30銘柄に投資することができ、理想的な分散投資が可能です。
また、香港市場に上場している企業の中には、実は香港の企業ではなくて、中国本土の企業も多く含まれていて、より潜在成長力の高い魅力的な企業に投資することができます。このような中国本土の株は、中国が共産党の一党支配であることに引っかけて、レッドチップ銘柄と呼ばれています。あるいは、直接中国本土の銘柄に投資するためには、上海市場、深セン市場を利用することもできます。上海は米国ドル建、深センは香港ドル建となっています。また、香港市場の中も、日本の東京証券取引所のようにいくつかに分かれていて、GEM銘柄やH株銘柄などがあります。何やらいろいろあって、大変そうですが、次回はこれらの違いについてひとつひとつ詳しく説明していきたいと思いますので、安心してください。